リマスター版の破壊するものの速度低下の仕組みを解明しました。
<経緯>
リマスター版発売直後より破壊するもの戦が長期戦となった時に異様に先手が取りやすくなる事があると度々報告が上がっていた。
また、原作に比べ明王拳(体術扱い)のダメージが極端に低い事も報告されており何らかの理由により攻速が0付近まで下がってるのではないかと推測されていた。
しかしながら、実際に何が起こっているかまで突き詰めて調べた者はいなかった。
2022年11月、縛りプレイをしていた管理人が破壊するものの攻速が安定しない事で突破が難しくなっている事から気にかかりデバックモニターMODにて動作を確認した所通常形態時に攻速が少しずつ下がっている事を確認。
上記を元に解析を行った結果、攻速の低下バグの究明に至る。
<概要>
破壊するものの形態変化時に装備重量がリセットされないバグのため、重量のある装備をしている通常形態1(竜鱗の鎧重量6)と通常形態2(黄龍の鎧重量5)のターン毎にそれぞれの重量分装備重量が増え、結果的に攻速が下がる。
<詳細内容>
形態変化の際、変化先のステータスに入れ替える処理が発生する。
腕力素早さ等のステータスはそのまま変化先のステータスをそのまま入れるだけだが、属性防御値や装備重量は装備している防具(最大二つ)から各属性防御値、装備重量を計算しなければならない。
計算方法は初期値(0)に防具の各属性値、装備重量を加算していくという形で行われている。
形態変化時、各属性防御値はきちんと0にリセットされた上で上記の加算処理をされているので正常に計算されている。
しかし、装備重量は形態変化時に0リセットされないため変化前の装備重量を引き継いだまま装備重量の加算処理が入ってしまうのである。
そのため、重量のある装備をしている通常形態1(竜鱗の鎧重量6)と通常形態2(黄龍の鎧重量5)になる度にどんどん装備重量が増え、攻速が下がっているのである。
なお通常形態中はターン終了時に次の形態が同じでも(例:1→1)内部的には形態変化を行っているため通常形態1、2のターン毎に重量が増えている事になる。
8~9ターン程度通常形態1、2を経由させれば全形態にて攻速を0にする事が可能である。
攻速を0にすれば体術ダメージが極端に減る為、明王拳やぶちかましのダメージを大きく減らす事ができる。